「FXに興味はあるけれど、どのような取引なのかよく分からない」
「レバレッジやスプレッドなど、難しそうな言葉が多い」
と感じている方もいるのではないでしょうか。
FXは、異なる2つの通貨を売買し、その価格差などによって利益や損失が発生する取引です。
少ない資金から始められる一方で、取引方法や資金管理を理解しないまま始めると、大きな損失につながる可能性もあります。
この記事では、FXの基本的な仕組みと、取引を始める前に知っておきたい5つの用語を初心者の方にも分かりやすく解説します。
FXとは?
FXは「Foreign Exchange」の略称で、日本では一般的に「外国為替証拠金取引」と呼ばれています。
米ドルと日本円、ユーロと日本円など、異なる2つの通貨を売買する取引です。
例えば、1米ドル=100円のときに100通貨の買いポジションを持ち、その後、1米ドル=120円になったときに決済したとします。
1米ドルあたり20円上昇しているため、単純計算では、
20円×100通貨=2,000円
となり、この場合は2,000円の利益です。
反対に、1米ドル=80円まで下がったときに決済すると、単純計算では2,000円の損失になります。
※実際の損益には、スプレッドやスワップポイントなども影響します。また、必要な証拠金や取引できる最低通貨数はFX会社によって異なります。上記は値動きと損益の関係を説明するために単純化した例です。
FXでは、価格が上がると予想した場合に買うだけではなく、価格が下がると予想した場合に、先に売ってから買い戻す取引もできます。
ただし、予想どおりに相場が動くとは限りません。
利益が出ることもあれば、資金を失うこともあるため、取引の仕組みとリスクを理解することが大切です。
FXを始める前に知っておきたい5つの用語
FXを始める前に、まず知っておきたい用語は次の5つです。
・レバレッジ
・為替差益と為替差損
・スワップポイント
・スプレッド
・ロスカット
それぞれ詳しく見ていきましょう。
レバレッジ
レバレッジとは、預けた証拠金よりも大きな金額を取引できる仕組みです。
「てこの原理」に例えて説明されることがあります。
例えば、10万円の証拠金で100万円分の取引を行った場合、レバレッジは10倍です。
国内の個人向けFXでは、最大25倍までのレバレッジを利用できます。
ただし、最大25倍まで取引できるからといって、常に限度まで利用する必要はありません。
レバレッジを高くすると、少しの値動きでも損益が大きく変動します。
利益が大きくなる可能性がある一方で、予想と反対方向へ相場が動いた場合は、損失も大きくなります。
初心者のうちは、取引できる最大金額ではなく、
「損切りになった場合に、いくらの損失が発生するのか」
を確認しながら、少ない取引量から始めることが大切です。
為替差益と為替差損
通貨を売買したときの価格差によって発生した利益を「為替差益」、損失を「為替差損」といいます。
例えば、1米ドル=100円のときに100米ドルを買い、1米ドル=120円になったときに売った場合を考えてみましょう。
1米ドルあたりの差額は20円です。
20円×100米ドル=2,000円となるため、この場合の為替差益は2,000円です。
反対に、1米ドル=80円になったときに売れば、2,000円の為替差損が発生します。
実際のFXでは、何通貨を取引したかによって、値動きに対する損益の大きさが変わります。
取引量を増やせば利益が大きくなる可能性がありますが、損失も同じように大きくなります。
取引を始める前に、どのくらい価格が動くと、いくらの損益が発生するのかを確認しておきましょう。
スワップポイント
スワップポイントとは、通貨間の金利差などをもとに、保有しているポジションに対して発生する調整額です。
ポジションの方向や通貨ペア、保有日数などによって、スワップポイントを受け取れる場合と、反対に支払いが発生する場合があります。
一般的には、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売る組み合わせでは受け取りになることがあります。
ただし、必ず受け取れるわけではありません。
同じ通貨ペアでも、FX会社や市場の状況によってスワップポイントは異なり、金額が変更されることもあります。
また、売買方向によっては、ポジションを保有している間、スワップポイントの支払いが続く場合もあります。
中長期でポジションを保有する場合は、為替の値動きだけでなく、スワップポイントの受け取りや支払いも確認しておきましょう。
スプレッド
スプレッドとは、通貨を売る価格と買う価格の差です。
FXにおける実質的な取引コストの一つになります。
例えば、米ドル円の価格が次のように表示されているとします。
売値:150.000円
買値:150.020円
この場合、価格差は0.020円です。
1円は100銭なので、スプレッドは2銭となります。
買った直後に同じ価格帯で売ったとしても、この価格差があるため、取引開始時点ではスプレッド分のマイナスから始まります。
スプレッドは狭いほど取引コストを抑えやすくなりますが、表示されている幅が常に維持されるとは限りません。
早朝や重要な経済指標の発表時、相場が急激に変動している場面などでは、スプレッドが通常より広がることがあります。
FX会社を選ぶ際は、掲載されている数字だけでなく、原則固定の対象時間や例外条件も確認しましょう。
ロスカット
ロスカットとは、保有しているポジションの損失が一定の水準に達した場合に、FX会社が自動的に決済する仕組みです。
損失がさらに拡大することを抑えるために設けられています。
ロスカットが行われる水準や判定方法は、FX会社によって異なります。
利用するFX会社の公式サイトや、契約締結前交付書面などで確認しておきましょう。
ただし、ロスカットがあるからといって、損失を必ず一定の金額以内に抑えられるわけではありません。
相場が急激に変動した場合や、注文が成立しにくい状況では、予定していた価格から離れたところで決済されることがあります。
その結果、預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性もあります。
ロスカットだけに頼るのではなく、エントリー前に自分で損切り注文を設定し、余裕を持った資金と取引量でトレードすることが大切です。
FXを始める前に大切なこと
FXでは、少ない証拠金でも大きな金額を取引できます。
しかし、少ない資金で取引できることと、安全に取引できることは同じではありません。
生活費や家賃、税金、近いうちに使う予定のある貯金を取引に使うのは避けましょう。
生活に必要な資金を使うと、含み損が発生したときに冷静な判断が難しくなります。
「この取引で勝たなければ困る」という状態になると、損切りを先延ばしにしたり、損失を取り戻そうとして取引量を増やしたりする原因にもなります。
僕自身も、早く利益を出したいという気持ちから、資金管理を十分に考えずに取引し、大きな損失を経験しました。
FXを始める際は、仮に減っても日常生活に影響が出ない余剰資金を使い、少額から取引に慣れていくことをおすすめします。
また、エントリーする前に、
・どこで損切りするのか
・いくらまでの損失を許容するのか
・どのくらいの取引量にするのか
を決めておきましょう。
まとめ
今回は、FXの基本的な仕組みと、取引を始める前に知っておきたい5つの用語を紹介しました。
FXは、異なる2つの通貨を売買し、その価格差などによって利益や損失が発生する取引です。
取引を始める前に、次の用語は理解しておきましょう。
・レバレッジ
・為替差益と為替差損
・スワップポイント
・スプレッド
・ロスカット
これらの仕組みを知らないまま、大きな金額を取引するのは危険です。
用語をすべて完璧に覚える必要はありませんが、自分がどのような仕組みで取引し、どのような場合に損失が発生するのかは確認しておきましょう。
FXの勉強をどこから始めればいいか分からない方は、こちらの記事もご覧ください。
※当ブログの内容は、特定の通貨ペアや売買方向、取引方法を推奨するものではありません。また、将来の利益を保証するものでもありません。FXには、相場の状況によって預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引の仕組みやリスクを十分に確認し、ご自身の判断と責任で行ってください。


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